39-85 日本人の食事摂取基準(2020 年版)におけるビタミン・ミネラルに関する記述である。

問. 日本人の食事摂取基準(2020 年版)におけるビタミン・ミネラルに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1) ビタミン A の UL は、成人と乳児とで回避対象としている健康障害が異なる。

(2) ビタミン E の AI は、血中の γ-トコフェロール濃度から算定された。

(3) ビタミン B1の EAR は、たんぱく質1g 当たりの必要量から算定された。

(4) ナトリウムの DG は、24 時間尿中ナトリウム排泄量から算定された。

(5) 鉄の妊娠後期の EAR 付加量は、妊娠初期と同じ鉄吸収率を基に算定された。

 

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答. (1)
解説

(1) ビタミン A の UL は、成人と乳児とで回避対象としている健康障害が異なる。
ビタミンA の UL は、成人・高齢者では「肝臓障害」を指標に設定されており、乳児では「頭蓋内圧亢進」を指標に設定されている。

× (2) ビタミン E の AI は、血中の α-トコフェロール濃度から算定された。

× (3) ビタミン B6の EAR は、たんぱく質1g 当たりの必要量から算定された。

× (4) ナトリウムの DG は、WHO が推奨している量と国民健康・栄養調査における摂取量の中央値から算定された。

× (5) 鉄の妊娠後期の EAR 付加量は、妊娠初期と異なる鉄吸収率を基に算定された。
妊娠中期以降に鉄の吸収率が上昇することが報告されているため、EARの付加量は妊娠初期と妊娠中期・後期で異なる吸収率を用いて算定されている。

 

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