日本人の食事摂取基準(2020年版) 変更点まとめ
人体の構造と機能
高浸透圧高血糖状態
糖尿病の急性合併症のひとつ。著しい高血糖と脱水により循環不全をきたし、意識障害などを引き起こす。 2型糖尿病の高齢者に多くみられ、感染症や脳血管障害などが発症のきっかけとなる。 ○ 高浸透圧高血糖状態は、急性合併症である。(38-24)
乾酪壊死
壊死の形態のひとつで、壊死した細胞が固まって乾酪(チーズ)のようになるもの。結核でみられる。 × 乾酪壊死は、クローン病でみられる。(38-22)
腎硬化症
高血圧が長期間持続することにより、腎臓の血管に動脈硬化が生じ、腎障害をきたす疾患。
レイノー現象
寒冷刺激などをきっかけとする血管の収縮により血流が低下し、手指の皮膚の色調が青白く変化する現象。強皮症などでみられる。 ○ 強皮症では、レイノー現象がみられる。(36-41)
植物状態
大脳の機能は失われているものの、脳幹の機能は保たれている状態。 × 植物状態では、脳幹の機能が失われている。(37-23)
腎血管性高血圧
二次性高血圧のひとつ。腎動脈の狭窄により腎血流量が低下し、RAA系が亢進することにより血圧が上昇する。 × 腎血管性高血圧は、本態性高血圧である。(37-30) × 腎血管性高血圧では、レニン分泌が低下する。(31-32)
PAI -1(プラスミノーゲン活性化抑制因子 1 )
アディポサイトカインのひとつ。プラスミノーゲン活性化因子を阻害し、血栓溶解を抑制するはたらきをもつ。 ○ PAI -1 は、脂肪細胞で産生される。(37-38) ○ PAI -1 は、血栓溶解を抑制する。(31-28)
抗GAD抗体
膵島β細胞などに存在する、GAD(グルタミン酸脱炭酸酵素)に対する抗体。1型糖尿病で高頻度にみられることから、糖尿病の鑑別に用いられている。 ○ 抗 GAD(抗グルタミン酸脱炭酸酵素)抗体は、自己抗体である。(37-24)
メープルシロップ尿症
先天性代謝異常症のひとつ。BCAAの代謝に関わる酵素の欠損により、体内にBCAAが蓄積する。 <栄養管理> BCAAの摂取を制限する。 〇 メープルシロップ尿症では、分枝アミノ酸の摂取制限が行われる。(35-26)
多発性骨髄腫
形質細胞ががん化する疾患。骨の破壊が亢進することにより、高カルシウム血症をきたす。 × 多発性骨髄腫では、低カルシウム血症が起こる。(36-39)