38-116 指導内容として、最も適切なのはどれか。

問. 85 歳、男性。BMI 14.8 kg/m2。ADL 全介助。自宅で同じ年齢の妻から介護を受けている。寿司が好きであったが、現在は嚥下障害のためミキサー食と栄養補助食品を摂取している。体重は半年間で 5 kg 減少した。本人、妻とも自宅生活の継続を望んでおり、経管栄養は希望していない。この患者に初めて居宅療養管理指導を行うことになった。指導内容として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

(1) 一時的に胃瘻を造設することを勧める。

(2) ミキサー食にエネルギーを付加する方法を指導する。

(3) 好きな寿司を食べさせるように指導する。

(4) 栄養補助食品を中止するように指導する。

 

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答. (2)
解説

× (1) 一時的に胃瘻を造設することを勧める。
⇒ 本人、妻ともに経管栄養を希望していないことから、胃瘻造設を勧めるのは適切ではない。

(2) ミキサー食にエネルギーを付加する方法を指導する。
「BMI 14.8 kg/m2」「体重は半年間で 5 kg 減少した」ということから、エネルギー摂取量は不足している。経管栄養は希望していないため、現在の食事形態でエネルギーを付加する方法を指導することが適切である。

× (3) 好きな寿司を食べさせるように指導する。
⇒ 嚥下障害があるため、寿司を食べさせるのは適切ではない。

× (4) 栄養補助食品を中止するように指導する。
⇒ エネルギー摂取量が不足しているため、栄養補助食品の中止は適切ではない。