34-193~194 K県の健康増進課に勤務している管理栄養士である。

問. K県の健康増進課に勤務している管理栄養士である。
K県では 5 年ごとに国民健康・栄養調査に準じた方法で、K県健康・栄養調査を実施している。今回の調査では、栄養摂取状況調査の精度を高めるため、これまでの1 日調査から、 1 週間のうち 3 日間の食事調査に変更した。

193. 3 日間の食事調査に変更することにより、小さくなる調査上の誤差である。  最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

(1) 日間変動

(2) 季節間変動

(3) 過小申告

(4) 過大申告

194. 3 日間の摂取量データから、栄養素摂取量の分布を記述し、県民の食事摂取状況をアセスメントした。 3 日間調査に変更したことが、その結果に及ぼす影響である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

(1) 1 日調査に比べ、たんぱく質摂取量の平均値が低くなる。

(2) 1 日調査に比べ、たんぱく質摂取量の不足のリスクが高い者の割合が高くなる。

(3) 1 日調査に比べ、食塩摂取量の平均値が高くなる。

(4) 1 日調査に比べ、食塩摂取量が目標量を超えている者の割合が高くなる。

 

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解説
193 答. (1)

(1) 日間変動
日間変動は、調査日を増やすことにより小さくなる。

× (2) 季節間変動
1週間のうち3日間の調査を行ったところで、季節間変動は小さくならない。季節変動を小さくするには、異なる季節に、複数回調査を行うことが必要である。

× (3) 過小申告
調査日数を増やしても過小申告は小さくならない。

× (4) 過大申告
調査日数を増やしても過小申告は小さくならない。

194 答. (4)

複数回調査を行うことで、日間変動の影響が小さくなり、データのばらつきが小さくなる。

(4) 1 日調査に比べ、食塩摂取量が目標量を超えている者の割合が高くなる。

ビタミンやミネラルは、特に日間変動の影響が大きく、調査日数を増やすことで真の値に近づくことが知られている。日本人の平均食塩摂取量は目標量を大きく上回っているため、真の値に近づくことで目標量を超えている者の割合が高くなると考えられる。
 

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