34-109 プログラムの効果を判定するための評価デザインである。

問. K 市保健センターにおいて、フレイル予防・改善を目的とする 6 か月間の栄養教育プログラムに取り組むことになった。体重、握力および歩行速度を測定し、リスク者を特定してプログラムへの参加を呼びかけた。プログラムの効果を判定するための評価デザインである。実施可能性と内的妥当性の観点から、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

(1) プログラム参加者の中からモデルケースを取り上げ、教育前後のデータを比較する。

(2) プログラム参加者の、教育前後のデータを比較する。

(3) プログラム参加者と参加を希望しなかった者の、教育前後の変化量を比較する。

(4) プログラム参加希望者を無作為に参加群と非参加群に割り付け、教育前後の変化量を比較する。

 

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答. (3)
解説

内的妥当性とは、評価の結果が実施した教育によるものであるかどうかという妥当性のことである。

× (1) プログラム参加者の中からモデルケースを取り上げ、教育前後のデータを比較する。
取り上げられたモデルケースによって、結果が大きく異なってくる可能性がある。また、同一集団の前後比較では、時間経過や季節変化による影響が考えられ、内的妥当性が低い。

× (2) プログラム参加者の、教育前後のデータを比較する。
同一集団の前後比較では、時間経過や季節変化による影響が考えられ、内的妥当性が低い。

(3) プログラム参加者と参加を希望しなかった者の、教育前後の変化量を比較する。

× (4) プログラム参加希望者を無作為に参加群と非参加群に割り付け、教育前後の変化量を比較する。
プログラム参加を希望しているにも関わらず、一方にはプログラムを行わないことになり、倫理的問題が生じる。⇒実施可能性が低い。
 

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