問. 特定保健指導の積極的支援の対象になり、節酒を行動目標とした男性である。初回面接1か月後の支援時に、「酒の量は減らせたが、たまに飲み過ぎてしまいそうになる」と話している。トランスセオレティカルモデルに基づく行動変容ステージに合った管理栄養士の対応である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) お酒を減らせば、検査結果も改善することを、説明する。
(2) 悪化すると、家族にどのような影響を及ぼすかを、考えてもらう。
(3) 節酒が成功して、スリムになった自分の姿を想像してもらう。
(4) 節酒していることを、同僚に対して宣言してもらう。
(5) 節酒できている自分へのほうびを、考えてもらう。
答. (5)
解説
酒の量は減らせたと言っていることから、実行期(行動変容して6か月未満)であると考えられる。
× (1) お酒を減らせば、検査結果も改善することを、説明する。
意識の高揚であり、前熟考期における支援である。
× (2) 悪化すると、家族にどのような影響を及ぼすかを、考えてもらう。
環境への再評価であり、前熟考期における支援である。
× (3) 節酒が成功して、スリムになった自分の姿を想像してもらう。
自己の再評価であり、熟考期における支援である。
× (4) 節酒していることを、同僚に対して宣言してもらう。
自己の解放であり、準備期における支援である。
○ (5) 節酒できている自分へのほうびを、考えてもらう。
強化マネジメントである。