問. 脂質の栄養に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1) 脂肪酸の利用が高まると、ビタミンB1の必要量が増加する。
(2) パルミチン酸は、必須脂肪酸である。
(3) エイコサペンタエン酸(EPA)は、リノール酸から合成される。
(4) エイコサノイドは、アラキドン酸から合成される。
(5) α-リノレン酸は、n-6系脂肪酸である。
答. (4)
解説
× (1) 脂肪酸の利用が高まると、ビタミンB1の必要量が減少する。
脂肪酸からのエネルギー産生では、ビタミンB1を補酵素とする「ピルビン酸 → アセチルCoA」の反応を介さないため、ビタミンB1の必要量が少なくなる(脂質のビタミンB1節約作用)。
× (2) パルミチン酸は、必須脂肪酸ではない。
パルミチン酸は、体内でアセチルCoAから合成される。α-リノレン酸やリノール酸は、体内で合成できない必須脂肪酸である。
× (3) エイコサペンタエン酸(EPA)は、α-リノレン酸から合成される。
○ (4) エイコサノイドは、アラキドン酸から合成される。
× (5) α-リノレン酸は、n-3系脂肪酸である。