問. 日本人の食事摂取基準(2020年版)における栄養素の基準の設定に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
(1) たんぱく質の DG の下限は、全ての年齢区分で同じである。
(2) 総脂質の DG の上限の設定には、飽和脂肪酸の DG が考慮されている。
(3) ビタミン D の AI の設定には、紫外線曝露の影響が考慮されていない。
(4) ビタミン B1 の EAR は、要因加算法で算定されている。
(5) 葉酸の EAR は、食事性葉酸(ポリグルタミン酸型)で設定されている。
答. (2)
解説
× (1) たんぱく質の DG(目標量)の下限は、年齢区分により異なる。
たんぱく質のDG
- 1~49歳:13~20 %エネルギー
- 50~64 歳:14~20 %エネルギー
- 65 歳以上:15~20 %エネルギー
○ (2) 総脂質の DG の上限の設定には、飽和脂肪酸の DG が考慮されている。
× (3) ビタミン D の AI(目安量)の設定には、紫外線曝露の影響が考慮されている。
× (4) ビタミン B1 の EAR(推定平均必要量)は、尿中にビタミンB1 の排泄量が増大し始める摂取量から算定されている。
× (5) 葉酸の EAR は、プテロイルモノグルタミン酸で設定されている。