問. 体水分に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
(1) 体重 1 kg 当たりの水分量は、体脂肪率が高い者の方が低い者より多い。
(2) 成人の体水分の分布は、細胞内液よりも細胞外液の方が多い。
(3) 栄養素 1 g 当たりの代謝水は、脂質が最も多い。
(4) 不可避尿量は、飲水量に影響される。
(5) 水分必要量は、不可避尿量と等しい。
答. (3)
解説
× (1) 体重 1 kg 当たりの水分量は、体脂肪率が低い者の方が高い者より多い。
脂肪組織は水分含量が少ないため、体脂肪率が高い者では体水分率が低くなる。
× (2) 成人の体水分の分布は、細胞外液よりも細胞内液の方が多い。
細胞内液は体重の約40%を、細胞外液は体重の約20%を占める。
○ (3) 栄養素 1 g 当たりの代謝水は、脂質が最も多い。
× (4) 不可避尿量は、飲水量に影響されない。
× (5) 水分必要量は、水分喪失量と等しい。
水分喪失量には不可避尿量以外に、不感蒸泄量や糞便中水分量などが含まれる。