問. 鉄の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) 消化管における非ヘム鉄の吸収率は、ヘム鉄と比べて高い。
(2) 消化管における非ヘム鉄の吸収率は、鉄欠乏により低下する。
(3) 体内の総鉄量の大部分は、貯蔵鉄として存在する。
(4) 体内の機能鉄の大部分は、骨格筋に存在する。
(5) 赤血球の破壊で遊離した鉄は、ヘモグロビンの合成に再利用される。
答. (5)
解説
× (1) 消化管における非ヘム鉄の吸収率は、ヘム鉄と比べて低い。
吸収率は、ヘム鉄で20~30%、非ヘム鉄で10%以下である。
× (2) 消化管における非ヘム鉄の吸収率は、鉄欠乏により上昇する。
× (3) 体内の総鉄量の大部分は、機能鉄として存在する。
機能鉄は、総鉄量の約70%を占める。
× (4) 体内の機能鉄の大部分は、血液中に存在する。
機能鉄の9割以上はヘモグロビンである。
○ (5) 赤血球の破壊で遊離した鉄は、ヘモグロビンの合成に再利用される。