問. 難消化性の炭水化物の生理作用に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
(1) キシリトールは、う蝕(虫歯)を予防する。
(2) フラクトオリゴ糖は、食後の血糖値上昇を促進する。
(3) グアーガム酵素分解物は、腸内の pH を上昇させる。
(4) ポリデキストロースは、腸内有用菌の増殖を抑制する。
(5) ラクツロースを過剰に摂取すると、便秘を引き起こす。
答. (1)
解説
○ (1) キシリトールは、う蝕(虫歯)を予防する。
× (2) フラクトオリゴ糖は、食後の血糖値上昇を抑制する。
難消化性炭水化物は単糖に消化されないため、血糖値にほとんど影響しない。
× (3) グアーガム酵素分解物は、腸内の pH を低下させる。
難消化性炭水化物は、大腸で腸内細菌による発酵を受けて短鎖脂肪酸を生成するため、腸内のpHが低下する。
× (4) ポリデキストロースは、腸内有用菌の増殖を促進する。
腸内有用菌の増殖を促進するはたらきをもつ難消化性炭水化物を、プレバイオティクスという。
× (5) ラクツロースを過剰に摂取すると、下痢を引き起こす。