39-80 水の出納に関する記述である。

問. 水の出納に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1) 栄養素 1g 当たりの代謝水の量は、たんぱく質より脂質が多い。

(2) 水分摂取量が増加すると、不可避尿量は増加する。

(3) 水分摂取量が不足すると、バソプレシンの分泌は減少する。

(4) 発汗では、ナトリウムの損失がない。

(5) 不感蒸泄量は、外気温の影響を受けない。

 

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答. (1)
解説

(1) 栄養素 1g 当たりの代謝水の量は、たんぱく質より脂質が多い。
栄養素 1g 当たりの代謝水の量は、脂質 > 糖質 > たんぱく質 となっている。

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押さえておきたい大小関係まとめ

× (2) 水分摂取量が増加しても、不可避尿量は増加しない。
不可避尿量とは、老廃物を排泄するために最低限必要な尿量のことであり、水分摂取量に関わらず一定(約500mL)である。

× (3) 水分摂取量が不足すると、バソプレシンの分泌は増加する。
バソプレシンの分泌が増加し、水の再吸収が促進される。

× (4) 発汗では、ナトリウムの損失がある。
発汗では、水だけでなくナトリウムも失われる。一方、不感蒸泄では水のみが失われる。

× (5) 不感蒸泄量は、外気温の影響を受ける。
不感蒸泄は体温調節に関与しており、外気温が高いほど不感蒸泄量は多くなる。

 

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