問. たんぱく質・エネルギー栄養障害患者に栄養管理を開始し、 1 週間後に栄養状態を評価したところ、栄養状態の改善がみられた。この時の栄養アセスメントの結果である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
(1) 上腕三頭筋皮下脂肪厚の増加
(2) 上腕筋囲の増加
(3) 血清アルブミン値の上昇
(4) 血清トランスサイレチン値の上昇
(5) 血中 CRP 値の上昇
答. (4)
解説
× (1) 上腕三頭筋皮下脂肪厚の増加
⇒ 上腕三頭筋皮下脂肪厚は静的栄養アセスメントの指標であり、栄養状態の短期的変化を反映しにくい。
× (2) 上腕筋囲の増加
⇒ 上腕筋囲は静的栄養アセスメントの指標であり、栄養状態の短期的変化を反映しにくい。
× (3) 血清アルブミン値の上昇
⇒ 血清アルブミン値は静的栄養アセスメントの指標であり、栄養状態の短期的変化を反映しにくい。
○ (4) 血清トランスサイレチン値の上昇
トランスサイレチンは半減期が3日と短いため、動的栄養アセスメントの指標として栄養状態の短期的変化の評価に用いられる。
× (5) 血中 CRP 値の低下
血中 CRP 値は炎症で上昇する指標であり、病態の改善により速やかに低下する。