39-90 新生児期・乳児期の栄養ケア・マネジメントに関する記述である。

問. 新生児期・乳児期の栄養ケア・マネジメントに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1) 母乳性黄疸では、母乳を中止しなければならない。

(2) 鉄欠乏性貧血は、乳児期の後期(離乳期)に起こりやすい。

(3) 乳糖不耐症のある乳児には、母乳を与える。

(4) はちみつは、生後9か月から与えても良い。

(5) 食物アレルギーの発症予防のためには、離乳期における特定の食物の摂取開始を遅らせる。

 

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答. (2)
解説

× (1) 母乳性黄疸では、母乳を中止する必要はない。
母乳性黄疸は自然に軽減していくため、原則母乳を中止する必要はない。

(2) 鉄欠乏性貧血は、乳児期の後期(離乳期)に起こりやすい。
乳児期の後期(離乳期)には、母体由来の鉄の減少や急激な成長による需要の増大により、鉄が欠乏しやすい。

× (3) 乳糖不耐症のある乳児には、母乳を与えない。
乳糖不耐症では母乳に含まれる乳糖を分解できないため、乳糖除去ミルクを用いる。

× (4) はちみつは、1歳を過ぎるまでは与えない。
はちみつは乳児ボツリヌス症を引き起こすリスクがあるため、1歳を過ぎるまでは与えない。

× (5) 食物アレルギーの発症予防のためには、離乳期における特定の食物の摂取開始を遅らせる。
⇒ 離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はない。生後5~6か月頃から離乳を開始し、離乳の進行に応じて食品の種類と量を増やしていく。

 

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