問. 新生児期・乳児期の生理的特徴に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1) 乳児の体重に対する細胞外液量の割合は、成人と比べて低い。
(2) 生理的体重減少は、生後1か月頃に出現する。
(3) 唾液中のアミラーゼ活性は、離乳食の開始により低下する。
(4) 吸啜反応は、頬や口唇に触れた刺激に対して、その方向に顔を向け口を開く反射である。
(5) 新生児の最大尿濃縮能は、成人と比べて低い。
答. (5)
解説
× (1) 乳児の体重に対する細胞外液量の割合は、成人と比べて高い。
× (2) 生理的体重減少は、生後数日で出現する。
× (3) 唾液中のアミラーゼ活性は、離乳食の開始により上昇する。
新生児のアミラーゼ活性は成人より低く、母乳中に含まれるアミラーゼがその働きを補っている。離乳食の開始によりでんぷんの摂取が増えると、アミラーゼ活性は徐々に上昇していく。
× (4) 探索反応は、頬や口唇に触れた刺激に対して、その方向に顔を向け口を開く反射である。
吸啜反応は、口に入ってきたものを強く吸う反射である。生まれつき備わった母乳を飲むための反射(哺乳反射)の1つであり、生後6か月頃に消失する。
○ (5) 新生児の最大尿濃縮能は、成人と比べて低い。
