38-122 80歳、女性。2型糖尿病。この患者の1日当たりの指示エネルギー量(kcal)とたんぱく質量(g)の組合せである。

問. 80 歳、女性。 2 型糖尿病。身長 140 cm、体重 45 kg、BMI 23.0 kg/m²。血液検査値は、HbA1c 6.8%。活動は軽労作。この患者の 1 日当たりの指示エネルギー量(kcal)とたんぱく質量(g)の組合せである。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

エネルギー(kcal/日)—– たんぱく質(g/日)
(1) 1,000 —– 45

(2) 1,000 —– 65

(3) 1,200 —– 45

(4) 1,400 —– 45

(5) 1,400 —– 65

 

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答. (5)
解説

エネルギー(kcal/日)—– たんぱく質(g/日)
(5) 1,400 —– 65

患者は80歳であるため、フレイル予防の観点からエネルギーとたんぱく質を十分に摂取することが望ましい。

<エネルギー>
問題文より「活動は軽労作」であるため 25~30kcal/kg目標体重/日を目安とするが、フレイル予防の観点からより大きい係数としてもよい。
目標体重は、現体重に基づき、フレイル、合併症、代謝状態などを踏まえ、BMI22~25 を目安に調整する。

患者は BMI 23.0 kg/m² であり、現体重の維持を目標とすると、目標体重は45kgとなる。
エネルギー係数を 25~30kcal/kg目標体重とすると、指示エネルギー量は 1,125~1,350 kcal/日となる。

先述の通り、フレイル予防の観点からより大きい係数を使用したり、目標体重を高く設定したりする場合も考えられるため、選択肢(3)~(5)が正答になりうる。

<たんぱく質>
たんぱく質は、指示エネルギー量の20%Eまでを目安とする。
指示エネルギー量を 1,125~1,350 kcal/日とした場合、たんぱく質は 56~68g/日となるため、(5)が最も適当であるといえる。