32-5 【解なし】喫煙と疾患Aおよび疾患Bとの関連に関する記述である。

問. ある地域の40歳以上の男性を対象としたコホート研究において、喫煙群と非喫煙群を各々20万人年観察し、疾患A、Bの罹患者の人数を調査した結果を表にまとめた。喫煙と疾患Aおよび疾患Bとの関連に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。

注:この問題は解なしとなっています。

(1) 4万人を5年間追跡した場合と、5万人を4年間追跡した場合の観察人年は同じである。

(2) 喫煙による疾患Aの相対危険は、0.10である。

(3) 喫煙による相対危険は、疾患Aより疾患Bが大きい。

(4) 喫煙群における罹患者数は、疾患Bより疾患Aで多い。

(5) 禁煙による寄与危険は、疾患Aより疾患Bが大きい。

 

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答. 解なし
解説

不適切な選択肢があったため、解なしとなっている。

(1) 4万人を5年間追跡した場合と、5万人を4年間追跡した場合の観察人年は同じである。

× (2) 喫煙による疾患Aの相対危険は、10である。
疾患Aの罹患率は、喫煙群で(600/20万人年)、非喫煙群で(60/20万人年)であり、相対危険は、(600/20万人年)÷(60/20万人年)=10となる。

× (3) 喫煙による相対危険は、疾患Aより疾患Bが小さい
喫煙による疾患Bの相対危険は、喫煙群の罹患率(1,200/20万人年)÷ 非喫煙群の罹患率(600/20万人年)= 2となる。

× (4) 喫煙群における罹患者数は、疾患Aより疾患Bで多い。

? (5) 禁煙による寄与危険は、疾患Aより疾患Bが大きい。
「禁煙」は「喫煙」の誤字であると考えられる。
喫煙であったと仮定すると、疾患Aの寄与危険は、喫煙群の罹患率(600/20万人年)- 非喫煙群の罹患率(60/20万人年)= 0.0027。
疾患Bの寄与危険は、喫煙群の罹患率(1,200/20万人年)- 非喫煙群の罹患率(600/20万人年)= 0.003となり、疾患Bの寄与危険が大きくなる。

 

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