問. K学校給食共同調理場に勤務する管理栄養士である。給食は直営で運営されている。検便日は原則火曜と決められており、直近では2月6日火曜日に実施した。
193 調理従事者の次回の検便予定日である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1) 2月20日火曜日
(2) 2月27日火曜日
(3) 3月6日火曜日
(4) 4月3日火曜日
194 2月6日の検便結果で、調理従事者Aからノロウイルスの陽性反応がでた。Aは無症状であり、家族にも下痢・嘔吐の症状を示す者はいない。Aに対して、管理栄養士が最初にとるべき対応である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1) 医療機関を受診させる。
(2) 調理作業の担当から外す。
(3) 食器洗浄作業を担当させる。
(4) 検便の再検査を実施する。
195 このことをきっかけに、調理従事者全員に実施すべき食中毒予防のための衛生教育である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1) 調理作業中のマスク着用の重要性
(2) 日常生活のうがい実施の重要性
(3) 日常生活の手洗いの重要性
(4) 食中毒発生時の対応の重要性
解説
193 答. (1)
○ (1) 2月20日火曜日
学校給食衛生管理基準では、毎月2回以上検便検査を実施することとされている。
194 答. (2)
○ (2) 調理作業の担当から外す。
大量調理施設衛生管理マニュアルでは、”ノロウイルスの無症状病原体保有者であることが判明した調理従事者等は、検便検査においてノロウイルスを保有していないことが確認されるまでの間、食品に直接触れる調理作業を控えさせるなど適切な処置をとることが望ましい”とされている。
195 答. (3)
○ (3) 日常生活の手洗いの重要性
手洗いは、手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法であり、調理従事者からの汚染による食中毒の予防のために何より重要である。