問. 腎疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
(1) 高血圧は、ネフローゼ症候群の診断基準に含まれる。
(2) ネフローゼ症候群では、血清 LDL コレステロール値は低下する。
(3) 糖尿病性腎症病期分類での早期腎症期は、顕性アルブミン尿陽性である。
(4) 慢性腎不全では、低リン血症がみられる。
(5) 腹膜透析液のグルコース濃度は、血中のグルコース濃度より高い。
答. (5)
解説
× (1) 高血圧は、ネフローゼ症候群の診断基準に含まれない。
ネフローゼ症候群の診断基準には、蛋白尿(必須条件)、低アルブミン血症(必須条件)、浮腫、脂質異常症が含まれる。
× (2) ネフローゼ症候群では、血清 LDL コレステロール値は上昇する。
× (3) 糖尿病性腎症病期分類での顕性腎症期は、顕性アルブミン尿陽性である。
早期腎症期は、微量アルブミン尿陽性である。
× (4) 慢性腎不全では、高リン血症がみられる。
腎機能の低下により、リンの排泄が低下するため。
○ (5) 腹膜透析液のグルコース濃度は、血中のグルコース濃度より高い。
透析液のグルコース濃度を高くする(浸透圧を高くする)ことにより、体内の水分を透析液側に移動させ、除去することができる。