問. 腎疾患の病態と栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
(1) 急性糸球体腎炎では、エネルギーを制限する。
(2) 微小変化型ネフローゼ症候群では、たんぱく質摂取量を 0.8 g/kg 標準体重/日とする。
(3) 急性腎不全では、利尿期の後に乏尿期となる。
(4) 慢性腎不全では、血中 1α, 25-ジヒドロキシビタミン D 値が低下する。
(5) 尿路結石では、水分を制限する。
答. (4)
解説
× (1) 急性糸球体腎炎では、エネルギーを制限しない。
× (2) 微小変化型ネフローゼ症候群では、たんぱく質摂取量を 1.0~1.1 g/kg 標準体重/日とする。
× (3) 急性腎不全では、乏尿期の後に利尿期となる。
○ (4) 慢性腎不全では、血中 1α, 25-ジヒドロキシビタミン D 値が低下する。
ビタミンDは、肝臓と腎臓で活性化され、活性型ビタミンD(1α, 25-ジヒドロキシビタミン D)となる。腎不全では、この腎臓における活性化が低下するため、1α, 25-ジヒドロキシビタミン D値が低下する。
× (5) 尿路結石では、水分を十分に摂取する。