33-183~185 K市の市立保育園に勤務する管理栄養士である。

問. K市の市立保育園に勤務する管理栄養士である。保育園に通う女児A子(9か月)の母親への栄養の指導を行っている。
母親から、A子が家庭で離乳食をあまり食べないので心配との相談を受けた。
A子は、身長72.5cm、体重8.7kg。精神・運動機能の発達は良好である。

183 A子の出生時からの身長と体重の変化を乳児身体発育曲線に示した(図)。A子の栄養アセスメントの結果である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

乳幼児身体発育曲線

(1) 体重は標準的な発育曲線であるが、低身長である。

(2) 身長は標準的な発育曲線であるが、低体重である。

(3) 身長、体重ともに離乳食開始後の発育不良が懸念される。

(4) 身長、体重ともに標準的な成長状態である。

184 離乳食の与え方について、母親にたずねた。現在、離乳食は歯ぐきでつぶせる固さで1日3回与えており、母乳は欲しがるときに飲ませているという。この内容に対する栄養アセスメントである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

(1) 月齢に応じた離乳食の与え方である。

(2) 月齢に応じた離乳食の調理形態として、不適切である。

(3) 月齢に応じた離乳食の回数として、多すぎる。

(4) 母乳を与え過ぎている。

185 栄養アセスメントの結果を踏まえた管理栄養士の発言である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

(1) 月齢どおりの与え方ができていますね。あまり心配せず、見守ってあげましょう。

(2) お子さんが食べやすい、ペースト状のおかずにしてはいかがですか。

(3) 食べないことが心配であれば、離乳食を2回に減らしてみては、いかがですか。

(4) お子さんに母乳をあげる回数を、決めましょう。

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解説
183 答. (4)

(4) 身長、体重ともに標準的な成長状態である。

3~97パーセンタイル内で発育曲線に沿って成長しており、標準的な成長状態であると評価できる。

184 答. (1)

(1) 月齢に応じた離乳食の与え方である。

問題文から、A子は生後9か月である。離乳食は、9か月以降には1日3回とし、歯茎でつぶせる固さのものを与えることとされており、月齢に応じた離乳食の与え方であると評価できる。

185 答. (1)

(1) 月齢どおりの与え方ができていますね。あまり心配せず、見守ってあげましょう。

発育は正常、離乳食の与え方も適切であり、改善の必要はない。心配する母親の不安を取り除けるような発言が適切である。