問. 妊娠期の栄養に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1) 胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させるために、妊娠前からビタミンCを付加的に摂取する。
(2) 妊娠悪阻は、ウェルニッケ脳症の原因になる。
(3) βカロテンの大量摂取は、胎児奇形をもたらす。
(4) 妊娠中の低体重は、産後の乳汁産生不足の原因にならない。
(5) 鉄の需要は、妊娠初期に比べ後期に低下する。
答. (2)
解説
× (1) 胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させるために、妊娠前から葉酸を付加的に摂取する。
○ (2) 妊娠悪阻は、ウェルニッケ脳症の原因になる。
妊娠悪阻によりビタミンB1が欠乏し、ウェルニッケ脳症をきたすことがある。
× (3) ビタミンAの大量摂取は、胎児奇形をもたらす。
プロビタミンAであるβカロテンは、体内で必要量だけビタミンAに変換される。そのため、大量摂取しても胎児奇形の原因にはならない。
× (4) 妊娠中の低体重は、産後の乳汁産生不足の原因になる。
× (5) 鉄の需要は、妊娠初期に比べ後期に増加する。