問. K 社に勤務する管理栄養士である。これまでも、特定健康診査・特定保健指導を実施していたが、社員の脳・心血管疾患の罹患率は高い状態が続き、改善がみられない。そこで、健康保険組合と協議して、実施内容を見直すことになった。
191. 特定健康診査の結果の一部である(表)。この結果から、健康管理の一環として、40 歳以上の社員の保健指導の内容を見直した。その内容に関する記述である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
(1) 積極的支援期間の延長
(2) 動機付け支援回数の増加
(3) 情報提供内容の充実
(4) 非肥満のリスク保有者に対する保健指導の実施
192. これまで保健指導を呼びかけても反応しなかった無関心層をターゲットとし、保健指導の利用を促すチラシを作成した。ナッジを活用したチラシとして、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
193. 特定健康診査受診者の 70% が社員食堂を利用していたことから、社員食堂のメニューを見直すことにした。見直す内容として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
(1) メニューに無料で果物を付ける。
(2) メニューの食塩相当量を減らす。
(3) 低糖質のメニューを増やす。
(4) 野菜の小鉢を増やし、野菜から食べることを推奨する。
解説
191 答. (4)
○ (4) 非肥満のリスク保有者に対する保健指導の実施
表より、血圧は「リスクあり」であるにも関わらず、腹囲やBMIが基準範囲内であるために保健指導の対象になっていない者が多くいることが読み取れる。
これらの者に対し働きかけることで、脳・心血管疾患の罹患率の改善が見込める。
192 答. (1)
「社会性」を利用して、保健指導の利用を促している。
193 答. (2)
○ (2) メニューの食塩相当量を減らす。
リスクありの者の割合が最も多い「血圧」の改善には、「メニューの食塩相当量を減らす」が最も効果的であると考えれられる。