問. 消化器疾患術後及びその合併症と栄養管理の組合せである。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
(1) 食道全摘術後反回神経麻痺 —– 嚥下調整食
(2) 胃全摘術後後期ダンピング症候群 —– 高炭水化物食
(3) 膵頭十二指腸切除術後 —– 高脂肪食
(4) 小腸広範囲切除術後 —– カルシウム制限
(5) 大腸全摘術後 —– 水分制限
答. (1)
解説
○ (1) 食道全摘術後反回神経麻痺 —– 嚥下調整食
× (2) 胃全摘術後後期ダンピング症候群 —– 低炭水化物食
後期ダンピング症候群では、食事による急激な血糖値の上昇によりインスリンの分泌が亢進し、低血糖をきたす。これを防ぐため、低炭水化物食とする。
× (3) 膵頭十二指腸切除術後 —– 低脂肪食
× (4) 小腸広範囲切除術後 —– カルシウム制限
⇒ 小腸におけるカルシウムの吸収が低下するため、カルシウムは十分に摂取する。
× (5) 大腸全摘術後 —– 水分制限
⇒ 大腸における水分の吸収が低下するため、水分は十分に摂取する。